1.仕事をしないで生きること
最近、FIRE(経済的独立)することについて、最初から仕事を一度もせずにFIREすることは問題ないかと考える。私は資産を形成してFIREを目指しているが、もし成功すればその子どもは資産家の家に産まれることになる。資産家の家に産まれたりセレブであれば、最初から仕事をしないで暮らしていけることもできる。
私はいつも、地下鉄で通勤するが、胸を張り、はつらつと、仕事に向かう人を見たことがない。私も「仕事にいきたくないなぁ・・・。今日もだるいなぁ・・・。」と思い通勤している。しかしそのくせ、若い人には「仕事は尊いものだ!」「若い時の苦労は買ってでもせよ!」などと、つじつまの合わないことを言ったりする。
そこで仕事は本当に尊いものか?最初から仕事をしないで生きていくことは問題ないのか?と考える。
2.私の若いころ
私は20代のころ、内緒で仕事を辞めて実家で暮らしていた時があった。その時は「行ってきます!」と言っていつものように仕事に行くふりをして、公園やコンビニの駐車場、スーパーのフードコートで昼寝をしていた。そして夕方になると、何食わぬ顔で「ただいま!」と言って家に帰ってくる生活をしていた。父が車のセールスマンであり、社割で安い中古車(それでも当時は月々2万円の分割払いで70万円も払った!)をあてがってもらってからは、車内が快適で、誰に邪魔されることなく公園の駐車場で時間をつぶしていた。公園には営業の外回りのサラリーマンが、同じように何時間も昼寝して時間をつぶしている人がいた。しかし、いつもの道路工事現場に車を停めて昼寝していた時、目が覚めたら道がなくなっており、帰れなくなったことがある。
それでも当時の私は、「働いたら負け!」と書いたTシャツを着て、「ニートですがそれが何か問題でも?」と開き直って頑張っていた。実家で生活していた時は、同じニート仲間と家族の「働け!」の攻撃を、今日はどうやってかわすのか?をいつも話し合っていた。
しかしそのような生活が父にばれて、「働け!」とぶっ飛ばされ、家を追い出されたことがある。
言い訳すると、当時の私はイラストレーター・絵本作家を志しており、出版社に自分の作品を持ち込んではダメ出しを食らって引き返す生活を送っていた。「働いたら負け!」というのは、働いたら作家としての夢が終わるような気がしていたのだと思う。
結果として私は家を追い出されたが、30歳を超えても絵本作家の夢が捨てきれず、工場や人材派遣会社のフリーターをしながらボロアパートに住んでいた。
後編に続く
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